返ってきたバーバリー
昨日の着用コート。バーバリーのステンカラーコート。
実はこのコート、 ちょっと ここしばらく 着れない状態にあった。
このコートの話は過去記事をどうぞ。
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先日、義母からこのコートを 譲り受けた際に、裏地に小さなひっかき傷を発見したからだ。
義母は気付いていなかったようだが、このまま放置すると 穴になりそうだったので、バーバリーの店舗に持ち込み、相談した。
日本のバーバリーで直してくれるのか?
このコートは17年前にイギリス ロンドンで買い求めたものらしい。
そんな古い、しかも海外で買ったものを果たして相手にしてもらえるのか・・・
ダメもとで 表参道の バーバリー店舗の持ち込んだ。
実は 裏地だけ 新しく買えるのは知っていた。
でも7万だとのこと・・・・・・・・ 裏地だけで。(苦笑)
もうあきらめて表地だけで着ようと思っていたところ、ショップの方がおっしゃった。
この程度のひっかき傷でしたら当店の職人に見せてカケハギで修理できると思います。お見積もりをお出ししましょう
と言ってくれたのである。
ロンドンで買った旨伝えると、タグなどをチェックし、
「間違いなく弊社の商品ですからお受けします。」 ときっぱり。
「ライセンス契約で作られた三陽商会の バーバリー(ブルーレーベルとかブラックレーベルとか)の物だと、残念ながらお引き受けできなかったのですが、これは正規品なので大丈夫です。」
とのこと。
ホッとして 修理をお任せすることにした。
修理されて戻ってきた
もうどこに傷があったかも全く分からないくらい綺麗になって返ってきた。びっくり。
そして かかった 費用がこれまた びっくり!!
1か所3000円。 2か所直したとのことで6000円。
チェックのウール地の かけはぎがどんなに手間がかかるかを考えると良心的な お直し金額にびっくりした。
大切に着ようと思える服を
今回、バーバリー店舗の対応の良さに夫も感心。
そして
「ご主人様もぜひ 次回 弊店でコートをおつくりになられては・・?」
とちゃっかりお店の方に営業かけられ、すっかりウキウキと買う気満々、その気になっている始末(笑)
洋服っていつかは処分しなくてはいけないもので一生もの、というものはないと思っている私。
でも 今回の件ではちゃんと大事にすれば末長く着れる服ってあるんだな、と思った。
なにより17年間、襟元を汚さないように常にスカーフを挟んで着ていたという義母。
袖口も汚れたら、すぐにベンジンで拭いたり、こまめに風を通したりしていたという。
私の母や叔母もそうだが、昔の昭和の女性たちはモノが少ない時代、服を大切に着る習慣がちゃんと付いていたのだ。
(って 私も昭和生まれだけど(笑))
義母にも伝え、「大事にしてくれてありがとう」と喜んでいた。暖かな気持ちになった。
長く世界中で愛されるモノ。 そこには 何か理由があるのだと素直に感じた一件であった。