シンプルって本当にいいと思う?
青山 表参道 界隈を 歩いているとオシャレな人はみんなシンプルである。
白い形がちょっと変わったシャツにすっきりしたパンツ。ハイヒールだけどシンプルなサンダル靴。髪をラフにまとめ、大きめのわっかのピアスを揺らしている。
シンプルだがプチフラ服でないのはすぐわかる。
形や素材がとても凝っているからである。
モダン、という感じである。そして必ず素足である。
私と同じ年くらいかな? と思う女性でもそんなすっきりしたシンプルなファッションで、本当にカッコイイったらありゃしないのである。
これは青山・表参道界隈の特殊性であり、一般に繁華街を歩くと私と同年代の女性はもっと違うファッションの人が多いような気がする。
繁華街や銀座でランチ5000円から~というレストランに入ると、ごたぶんに漏れず女性のグループでひしめき合っている。
まず一番違うのは明らかにストッキング率が急上昇する。ついでのパンプス度も上昇する。
柄物、柄物のオンパレードだったり、冷房除けの 派手な柄物のスカーフやストールを肩にかけているのも特徴だったりする。
そういう風景?を目の当たりにすると、絶対シンプルがカッコイイ、と確信するのだ。
が私は冷静になる。
シンプルは危険である。
背の高い肌の綺麗な美しい人がやればカッコいいが、私のように一般ピーポー、ごくごくフツーの女がやると単なるフツーで終わる危険がある。
「プチプラファッションに見えて終わる」
という結末も目に見えている。 涙。 残念である。
だったらちょっと華やかに、?一ひねりある、ゴージャスな感じの装いにしたほうが逆にいいのではないか?と思ったりする。
きちんとジュエリーをつけたり、華やかな色のニットを着て盛ったり、アクの強い小物を合わせたり。そのほうが女らしさも素直に出るのではないかと。
要するに似合うかどうか。
それに尽きるのであるが。
50過ぎてまだ自分が何が似合うかを探っている時点で終わっているような気がするが、
それでもヒト様の素敵なファッションを見ると、軸がぶれまくりの私なのである。
ともかく肝に銘じるのは
シンプルは一番難しい、 人を選ぶ
ということ。
モデルさんのシンプルなファッションスタイルを決してそのまま真似してはいけないのである。
黒田知永子さんに憧れて
ショートにして
白いTシャツに
ダボっとボーイフレンドデニムを着て
スニーカーはいて
後ろから見たら男か女かもわからない人になってしまった知り合いを知っている。あれは黒田知永子様だからこそ似合うファッションなのだ。きっと。
笑いごとではない。
シンプルは50代の女を救わない。
ということ。
ひとひねりするファッション。
それを目指していかねばと思う私なのである。