話は 数日前にさかのぼる。
新聞の記事下で、面白い雑誌広告を見た。
↓
何?何? 買いたい服がないって? どゆこと?
興味が 抑えられなくて、この雑誌を買ってしまった。。。。(笑)
↓ MY 日経ビジネス。 ( ”MY” を つけなくてもいいが。。。(笑))
ビジネス界で 生き馬の目を抜くような世界に身を置き、激しい競争を闘い抜く
ビジネスマンの皆様向けの雑誌。 あ~シビレル・・・・・・
内容は アパレル業界の不況について 深く掘り下げた 非常に興味深い内容だった。
物凄く面白かった。
はっきり言って ファッション雑誌より はるかに面白かった。
その中で 衝撃の記事があった。
※日経ビジネス様の記事より
上記の円グラフは
① 左; ワンシーズンに いくらぐらい洋服にお金をかけていますか?
② 右: ワンシーズンに 購入する服は何点くらいですか?
というアンケート結果を示したグラフである。
① 半数が 一万未満、
② 半数が 3点まで、
という 結果。
ワンシーズン??? 半年ってこと?
半年に買った洋服が 1万未満の方が半数以上? 3枚しか買っていない?
それが世の中のアベレージ?
私は冷汗が出た。
ちなみにこの円グラフ、
1万~3万 が 32.7%
3万~5万 が 13.1%
5万~8万 が 3.1%
8万~10万 が 0.2%
10万以上 が 0.7%
というグラフ。
私がこのグラフのどこの部類に入るかって???
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・想像にお任せします。(笑)
これ、絶対 母集団が偏っているんじゃなかろうか?
お洋服なんか全く興味ない、ゲームとかアニメとか音楽とかに 興味あるオタク男子とかが
多数含まれているのではなかろうか?
だって DOMANI とか CLASSY とか 婦女子が拝読するファッション雑誌でも
この類のアンケート(読者アンケートね) をよく行っているが、
毎月3万~4万を平均としてオシャレ代につぎ込み、
10万以上、という層もかなりのパーセンテージあったと記憶している。
いや、逆に もはやファッション雑誌を読む読者層が
世間一般と かなりかけ離れた特殊な消費行動を取る層であると言えよう。
この日経ビジネス様の記事によると洋服に多額を費やす消費者の行動は 終焉を迎えた。
デフレが進み、 安くていい洋服が大量に市場に出回り、
ネットで洋服を買う人が増え、百貨店などの店舗の服飾の売り上げは減収が続いており、
閉店を余儀なくされているという。
そうだよねえ、私ですらネットでほとんど買っているもの。。。
→ こちら お勧めファッションサイト という記事まで書いているし(笑)
もう誰も デパートで 高い服を買わないんだ。。。。
私は時代の移り変わりを感じる。
私がOLだったころ、仕事帰りに 必ず銀座のデパートに立ち寄り
競うように 6万も7万もするスーツを買っていた。
みんな回りも同じような消費行動だった。
丸井のデザイナーズブランドのバーゲンに 朝8時ぐらいから長蛇の列もできた。
今だれも たかが服の為に 朝早くからデパートやファッションビルのバーゲンに並んだりはしない。
日本人の服飾に対する価値観が大きく変わったということか。
消費行動が大きく変わったということか。
そもそも 何にお金をかけるのか? なんて 全く個人の自由である。
お洋服が好きで 美しい着心地の良いお洋服を着ていると それだけで幸せ! ってな人は
経済状況の許す限り、好みのものを買えば良い。(私のこと)
ただ、 冒頭の 日経ビジネスの表紙のコピーにあるように
買いたい服がない
っていう状況は 今の百貨店の洋服売り場においては 確かにあると思う。
どこを訪れても 同じブランド 同じような売り場 同じような服。
見飽きたショップばかり。
一定のアパレルブランドと 百貨店が 深く持ちつ持たれつ 結びついた商法は
もう成り立たない、と 日経ビジネス様の 記事にもあった。
オリジナリティのある独自の商品の展開を、と どの百貨店のトップの方もインタビューでおっしゃっていた。
作り手の 熱意と 愛が こもった服。 丁寧で 美しい服。
それがまた ちゃんと市場に出回るようになれば
消費も戻ってくるのではないかと思う。