UGGのムートンブーツは何処へ?
私はこの冬の間、 渋谷の丸井の前のスクランブル交差点を何度も渡った。そして 気づいた。
このスクランブル交差点、UGGのショップがある。
いつも素敵な電光掲示板に スタイリッシュな 広告ムービーが流れている。
(追記:今はもうUGGのショップはこの交差点から無くなりました~ はやっつ)
そして はたと 気付く。あんなに流行ったUGGブーツを履いている女の子がこの交差点を渡る大量の女の子に一人もいなかったのだ。去年は あんなに大量にいたのに・・・
日本の流行はめまぐるしい
日本女性の気持ちの移り変わりとは一体なんと早いものだろう。そう思った。実は私はUGGのムートンブーツなるものを買ったこともない。
あの 遊園地にいるパンダの着ぐるみのような足元。どうしても 買う気になれないまま 流行は過ぎた。ということか。
股下90cm、みたいな人が着るといいのだろうが、私が履くと悲しいかな着ぐるみパンダになるのだ。
そしてどうしても ムートンブーツってスノートレをどうしても思い出してしまう。
先日実家に帰った際に、80歳の母からファッションのダメだしをされた。
雨だったし、 列車のの中で寒いと嫌だな~ と思いロングブーツを履いていった。
母は私を一瞥するなり、
「・・・今年はロングブーツは流行らないのよ、霧香ちゃん。ダサイわ。」
なぜ80歳の母がそんなファッションの流行を知っているのか? と驚いたら近所のティーンエイジャーの女の子達と 親しくしているときに彼女らから 聞いたのだという。
すごい情報網。(笑)
「今年の冬はアンクルブーツや短めのブーツがいいのよ。そしてカラースエードの靴も流行っているのよ 」
という母。 恐るべし。
本人は その類のブーツを持っていないし買うつもりもないらしいのだが、流行には疎くなりたくない、という 女の執念が 情報を収集する力になっているようだ。
いやはや。笑ってしまった。
あっという間に消える流行りもの
ムートンブーツを履いている人もいないしまさか ハイヒールのロングブーツに デニムをイン! している人もいない。花柄のパンツを履いている人もいないし、レギンス トレンカを履いている人もいない。
日本のfashion事情というのは本当にうかうか ボーっとしているとあっというまに置いてけぼりになってしまう。
しんどい。
時代を読み取る力?
私は渋谷の丸井前のスクランブル交差点を渡りながら考える。
流行に振り回されるのはまっぴらだ。
でも 流行に疎くなって どうでもよくなって隠居生活一歩手前になるのも悲しい。もうすでに その危険域に入りつつあるが。(笑)
その時代の流れ。
それはファッションに限らず
髪形やメイクにもある。
食べ物や料理やテーブルセッティングにもある。建築やインテリアやアートや漫画やイラストや小説や音楽やダンスやお笑いネタにもある。
時代を読み取る力。
それは 実は
ビジネスでも 最も必要。
生きていくのにも 必要。
いろんなことに アンテナ貼って
いろんなことに 意識を向けていけなければいけない。
けれど
どんなに目まぐるしく世の中の流行りが変わろうとも
何も変わらないもの
にも 徐々に 気づけるようになる。
それが大人になる、ということなのかもしれない。